昨今、世界中で注目されている「モンテッソーリ教育」をご存知ですか?
将棋棋士の藤井聡太さんやフェイスブックの創始者マークザッカーバーグやオバマ前大統領などなど、世界で革新を起こしたと言われるような著名人がモンテッソーリ教育を受けたと言われ、「ウォール・ストリートジャーナル」では「現在のアメリカで創業的事業の成功者の共通点はモンテッソーリ教育」として「モンテッソーリ・マフィア」と称されています。
なんとなくモンテッソーリ教育の凄さというのがわかっていただけたと思いますが、では、モンテッソーリ教育とはどんな教育なのか?を紹介していきます。
目次
イタリア初の女性医師によって生まれたモンテッソーリ教育
参照元:https://theconversation.com/maria-montessori-challenged-and-changed-how-kids-are-taught-and-remains-influential-today-144895
モンテッソーリ教育とは、イタリアで初の女性医師マリア・モンテッソーリによって生まれました。
今までの子育ての教育法は、数々の経験を積み重ねて確立していったものですが、それに対して、モンテッソーリ教育は医学、生物学、心理学といった学問を土台に成り立っています。
1907年に子供が自分たちでなんでも出来るような環境を整えた施設「子供の家」がモンテッソーリ教育の始まりだと言われています。
文化や風習が違くても、人間の子供の成長プロセスが数百年経って変わりません。
なので、世界中でもモンテッソーリ教育が支持され、世界中のどのモンテッソーリ施設でも同じ環境が整えられています。
モンテッソーリ教育の基本的考え方
参照元:https://newspicks.com/news/4221050/body/
今までの社会は「子供はできないことが多いから、経験豊富な大人の言う通りにすればいい」といった定説でした。
自分たちが子供の時に「あなたにはまだ早い!」と手を止められた経験ありませんか?
子供は子供扱いして、大人の手を貸して生活をしていたと思います。
モンテッソーリ教育ではその真逆の教えなのです。
「子供はすべてのことができるように生まれてくるのです。もし、できないころがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいのか、やり方がわからないだけなのです。」
「自分1人でできるように手伝う」というのが、モンテッソーリ教育の本質なのです。
1907年に設立した「子供の家」では椅子やテーブルからトイレ、洗面所に至るまで、すべてを子供のサイズに合わせて、すべての環境を子供自身でできるように作られました。
その環境に子供たちは、イキイキと自ら活動を始め、その姿は、当時の人々に衝撃与えました。
「新しい誕生」と称されて、世界中から見学者が絶えなかったそうです。
モンテッソーリ教育はどこで受けられるの?
参照元:https://www.eigofamily.com/archives/1983
ここまでの話を聞いて、ぜひうちの子にもモンテッソーリ教育を受けさせたいと思われる親御さんも多いはず!
日本でもモンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園や保育園がありますが、まだ全国に1000あるかないかだそうです。
近所にモンテッソーリ教育を取り入れた園があればいいのですが、そうでない人はどうすればいいか、、
ちょっとした工夫で、モンテッソーリ教育が家庭でも取り入れる事が出来るのです。
ただしお子さんに正しいモンテッソーリ教育を受けさせるためにはご両親が正しい子供の成長プロセスを理解しなければいけません。
生きていくのに必要な80%の能力が備わる重要な0〜6歳
参照元:https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_E1482140088106/
子供が小学生に上がるまでの1番最初の乳幼児期ですね。
この時期は、「親や先生の言うことを聞いて、大人に任せなさい」と言うのが日本でも世界でも共通の考えです。
ですが、マリア・モンテッソーリは全く違う考えを主張しました。
「0〜6歳の間は、そのあとの長い人生を生きていくのに必要な80%の能力が備わる、人生で1番大切な時期である」
人生を生きていく力を1番身につけようとしている時期に、大人が良かれと思って子供の代わりにやってあげることは、実は子どもの自立した成長を邪魔していたのかもしれません。
0〜6歳の子どもは人生において1番重要なステージに立っているのです。
年齢で「記憶のメカニズム」が大きく変わる
参照元:https://clip.8122.jp/4969/
0〜3歳、3〜6歳の子供で、記憶の仕方に大きな違いがあります。
0〜3歳の前期には「無意識的記憶」と言い、覚えようとする意志や努力とは関係なく、すべてを素早く捉えていきます。
この「無意識的記憶」は見たもの感じたものを、どんどんと吸収していきます。
すべての知識、記憶ではなく、無意識に自分の身につけていき、その後の人生で生き抜くための土台を作っていくのです。
吸収したものを自分の血と肉にしていくような能力をモンテッソーリーは「受肉化」と称するほどだそうです。
3歳を過ぎた頃になると、「無意識的記憶」から徐々に大人と同じような「意識的記憶」に移行していきます。
0〜6歳という人生における1番大切な乳幼児期の中でも、さらに大切な重要な時期が「無意識的記憶」という能力の備わった0〜3歳の乳幼児期前期であるのです
モンテッソーリ教育を知るためのオススメの本
最近では、日本でもモンテッソーリ教育が注目され始め、本がたくさんで始めています。
正しいモンテッソーリ教育で愛する我が子を育てるためには、親が正しい子供の成長プロセス、モンテッソーリ教育の考え方を理解しなければいけません。
数あるモンテッソーリ教育の本でも、僕がオススメする本を紹介していきます。
未来の才能をのばす 0歳と1歳のモンテッソーリ子育て
参照元:amazon
モンテッソーリ教育の入門編に最適な本です。
わかりやすいイラストと漫画がふんだんに使われている本なので、とても読みやすく、本が苦手な人でもサラって読めてしまいます。
また子育て中で「ゆっくり本読む時間がないよ〜」なんて人にもピッタリです。
モンテッソーリ教育における子供への接し方、子供部屋はどんな部屋にしたらいいの?なんて事も漫画を使って、わかりやすく書かれています。
夫婦で同じ教育方針を持つことはとても大事なことなので、ぜひ夫婦でこの本を手に取って欲しいです。
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
参照元:amazon
こちらの本は、もう少し実践的な話が多いかと思います。
「お父さんにこそ実践して欲しいモンテッソーリ教育」から「トイレトレーニング」「幼稚園・保育園への準備」などその場その場のシチュエーションに役立つ情報がたくさん詰まっているので、この1冊を用意したら、きっとボロボロになるまで読み直すでしょう!笑
乳幼児のためにどんな環境を用意してあげるといいのだろうととても勉強になるので、ぜひ手に取って欲しい本の一冊です。
最後に
小さな子供はたくさんの能力と可能性を秘めているかと思います。
その能力と可能性をいかに伸ばしてあげられる環境を用意してあげるという親の務めだと思います。
そして、子供達の能力と可能性を子供自身で見つけ、最大限に伸ばす事ができるのがモンテッソーリ教育です。
ぜひ、モンテッソーリ教育を押さえて、育児に取り入れていきましょう!