目次
1. 小学校選び、そろそろ本気で考え始めた理由
子どもが4歳を過ぎたころ、周りの友達との会話の中でふと出てきた「小学校、どうする?」の話題。なんとなく近所の公立小学校に通わせるものだと思っていた私にとって、「うちは私立も検討してるよ」という声は、ちょっとした衝撃でした。
そこから、私たち夫婦の中でも「私立ってどうなんだろう?」「小学校から私立に行かせる必要はあるのかな」という疑問が膨らみ始めました。
気づけば、説明会の情報を集めたり、教育方針の比較をしたり、学校のブログを読み込んだりと、まるで小さな受験生を抱えるような気持ちで、毎晩あれこれ考えていました。
2. 公立小学校のメリットと特徴
まず浮かんだのは自分自身。私も妻も公立小学校で育ってきました。
友達の家庭環境も性格もさまざまで、まじめな子もいれば、後々、ヤンキーになっていくような子もいました。
今思えばそれこそが社会の縮図だったのだと思います。
公立の魅力はやはり「地域とのつながり」や「多様性」。
近所の子どもたちと一緒に通い、学び、遊ぶ。その中で自然とコミュニケーション力や調整力が育まれるというのは大きな価値です。
特に今の社会は価値観も背景もバラバラな人たちと協働していく時代。
どんなに有名な企業に入れたとしても自分と全く違う価値観の人もいるし、もっと言えば自分とは常識が違う人もいます。
社会を経験しているパパやママなら、それは重々理解できるはずです。
そうした社会の中で小さいうちから“いろんな人と折り合いをつけていく力”を育てるのは大事なんじゃないかなと思います。
そういった事でトラブルが起きたときに、中学生にまでなると親の手には負えないことも多いと思いますが、小学生のレベルだったら、まだ親の対応でなんとかできると思います。
3. 私立小学校の魅力と教育環境
一方で私立小学校の説明会にもいくつか参加してみると、その魅力に自然と引き込まれる自分もいました。
独自の教育方針、充実した施設、少人数制のクラス運営。
建物からして、やっぱり綺麗で公立校とは全然違います。
ある学校では、子どもたちが自信をもって授業を発表している様子を見て、「ここで過ごせたら、うちの子ももっとのびのびできるかも」と直感的に思ったのを覚えています。
さらに、私立校の中には小中一貫のエスカレーター式の学校もあり、「中学受験をせずにそのまま進学できる」というのも、親としては大きな安心材料。
一般的に言われている通り、小学校受験のほうが中学受験に比べて競争率や難易度が低い場合も多く、早い段階で“進路の道筋”をある程度整えられるのはメリットといえます。
また、私立校は価値観の近い家庭が集まりやすいため、保護者同士の関係性や子ども同士のトラブルのリスクが少ない印象もあります。
4. 私立に感じた不安と疑問点
私立校の安心感のひとつに「似た価値観の家庭が集まる」ことがあります。
でも、その環境が将来的に子どもにとって本当に良いものなのか? という疑問も同時にあります。
価値観が揃っている環境で育つことで、確かに居心地は良いかもしれません。
でも、その“心地よさ”が、いずれ社会に出たときに壁にならないか——と。
多様な価値観や異なる考え方と向き合い、受け入れる力は、これからの時代に欠かせない力です。
そう考えると、「あえて違いのある人たちと過ごすこと」もまた、大きな学びになるのではないかと思ったのです。
5. 公立に感じた不安とリスク
公立には多様な価値観や人との出会いという魅力がありますが、その反面、不安に感じる点もあります。
一つは、先生の質や教育方針が学校や担任によってばらつきがあること。私立では学校ごとに教育理念がしっかり定められている場合が多いのに対し、公立では「担任によって運任せになる部分が大きい」と感じることがあります。
また、学級崩壊や、教室内でのいじめ・トラブルへの対応など、、
最近では逮捕されるレベルの問題を起こす教師もよくニュースになっていて、親としても教師への信頼感が正直、、
一人ひとりに目が行き届きにくい状況や子ども自身が「自分を守る力」を持つまでに、心がすり減ってしまわないか、、
そんな心配も正直あります。
とはいえ、こうした不安も一方的に「公立だから悪い」と決めつけるものではなく、学校ごとの実情をきちんと知ることが大切なのだと感じています。
もしこれから引っ越しなどされるのであれば、引っ越した先の住所の学区を調べるのは必須だと思います。
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6. 将来を見据えた進学・転校のしやすさ
もう一つ、私立と公立を悩む中で感じたのが、「私立から公立への転校のしやすさ」です。
万が一、学校が合わなかったり、トラブルがあった場合、私立から公立へは比較的スムーズに移行できます。
逆に、公立から私立へ転校するのは試験や選考のハードルが高く、選択肢はかなり限られてしまいます。
もし公立校で転校するという選択に迫られた時に、それは引っ越しをすることも考えなければいけないと思います。
その点でも「まずは私立を選んでおいた方が柔軟に動けるのでは?」というのは、私たちの結論に近づくきっかけの一つでした。
7. わが家が出した判断と、その理由
最終的に私たちは、いくつかの私立小学校を見学し、その中から気になる1校を志望校にすることに決めました。
ただ、それは「私立が絶対によい」と思ったからではなく、自分たちの子どもに“今”合うのはどちらか?を繰り返し考えた末の選択です。
実際に足を運び、校内の雰囲気を見て、先生や子どもたちの様子に触れたことで、ふんわりしていたイメージが“具体的な未来”として感じられるようになった——そんな気がします。
8. まとめ:子どもに合った選択こそ、最良の進路
小学校選びは、家庭ごとに価値観も優先順位も違うもの。何が正解かは誰にも分からないからこそ、大切なのは「いまの自分の子にとって、何がベストか」を考え続けることなのだと思います。
公立・私立、どちらを選ぶにしても、迷って悩んだ分だけ、その先の選択に自信が持てるはず。この記事が、同じように小学校選びに迷う方の“考えるきっかけ”になれば嬉しいです。