日常生活

4歳児が何でも「パパのせい」にする理由とは?成長過程でよくある行動と対応法

はじめに

子育てをしていると、思わず笑ってしまう瞬間もあれば、「ん?」と引っかかるようなこともあります。
最近、わが家でちょっとしたブーム(?)のように続いているのが、娘(4歳)の「パパのせいだよ」発言。

何かうまくいかないと、「パパがやったんだよ」とか、「パパのせいでこうなったの」と言ってくるんです。
…いやいや、パパ、やってないから(笑)

もちろん本気で責めてるわけじゃないのはわかってる。でも、なんだかちょっとモヤっとした気持ちもある。
この記事では、そんな出来事と、それを通して気づいた「子どもの成長」について書いてみたいと思います。

「パパのせいだよ」と言われた出来事

たとえば、家でおもちゃを片付けずに寝る時間になったときのこと。
「お片づけは?」と声をかけると、ムスッとした顔で「パパが散らかしたんだもん」と一言。

別の日は、牛乳をこぼしてしまったあと、「パパがこぼしたんだよ!」とママに主張。
でも、パパは2メートル後ろにいたんですよね(笑)

最初は「なんでそんなこと言うの?」と少しショックでした。
厳しい言葉で言うと、まるで誰かに責任を押し付ける他責思考のような、、
「大きなっても、このまま責任転嫁して誰かのせいにしてばかりいたらどうしよう、、」と心配でした。

だけど、ちょっと冷静になって調べてみたら、どうやらこれってよくあることみたいなんです。

これって成長のサイン?

心理学の視点では、4歳ごろの子どもは「自分」と「他人」の区別が育ち始める時期だそうです。
「自分がやった」と正直に言うと怒られるかもしれない…。そう思うと、誰かのせいにして回避したくなる。
これは善悪の判断や、感情の自己防衛が育ってきている証拠なんだとか。

しかも、相手を「パパ」に限定してくるのも特徴的。
親は“安心できる存在”だからこそ、「この人なら多少押し付けても嫌われない」と本能的にわかっている。
つまり、パパのことを信頼してるからこその発言でもあるそうです。

…なんだか、それを聞いて少しだけ嬉しくもなってきました。

保育園でも同じようなことしてないか心配

ただ、気になったのは、「保育園ではどうなんだろう?」ということ。

もしお友達に同じように責任を押し付けたり、先生に「○○くんがやったの」と言ったりしてたら…と思うと、ちょっと親としての対応の仕方を考えなくてはいけません。

まだ担任の先生から特に何も言われていないので、大きなトラブルはなさそうですが、
お迎えのときに軽く聞いてみました。

「最近うちでは、なんでも“パパのせい”って言うんですよ〜。
保育園でもそんなこと言ってたりします?」

先生は笑いながら、「そういうのっておうち限定の姿なんですよ。園では“あ、こぼれちゃった”ってちゃんと自分で言えることも多いです」と教えてくれました。

なんだかホッとした気持ちと同時に、「家ではそれだけ安心してるんだな」と改めて感じました。

専門家の視点とわが家の対応

いくつか育児書や信頼できるサイトを見てみたところ、同じような相談がたくさんありました。

  • 叱られたくない気持ちの表れ
  • 想像と現実の区別がまだあいまい
  • 感情の処理を言葉で試みている段階

こういった説明を読んで、娘の行動が“問題”ではなく、“過程”なのだと腑に落ちました。

わが家では今、「パパのせいだよ」と言われたとき、
他のお友達にもそういう風に言っていたらと心配していたので、

「そういう風に言われたら、パパ嫌なだなぁ」
みたいに言われて嫌だという意思表示をするような反応をしていたのですが、保育園での先生と話して、ちょっと反応の仕方を変えました。

「そっか。怒られるの、ちょっとイヤだったのかな?」とか
「困っちゃったから、そう言ったのかもね」と気持ちに寄り添う言葉を返すようにしています。

同時に、「パパは○○ちゃんのこと怒らないよ。どうしてそうなったのか一緒に考えようか」と、
正直に話しても大丈夫だという安心感も少しずつ伝えていけたらと思っています。

おわりに|“パパのせい”も悪くない

「パパのせいだよ」って言われると、正直モヤっとします。
でもそれは、娘が少しずつ“自分の世界”を作っていく途中の一場面。
そして、きっとパパのことを信頼してるからこそ、逃げ場として名前を出しているのかもしれません。

言葉や行動の裏にある「本当の気持ち」に目を向けてみると、イライラが少し和らいで、
むしろ成長を見守る喜びに変わっていく気がします。

これからもきっと、“納得できない発言”は増えていくんだろうけど(笑)、
ひとつひとつ、面白がりながら付き合っていけたらいいなと思います。