「水分もこまめに取らせてたし、日陰にいたはずなのに…」
そんな油断が命取りになるほど、年々厳しさを増している日本の夏。
小さな子どもたちは体温調整がまだ未熟なため、大人がしっかり意識してあげないと熱中症にかかりやすく、重症化することもあります。
我が家にも4歳の娘がいますが、夏になると毎年のように「暑さ」との戦いが始まります。
私が子供の頃は、夏は外で遊ぶものでしたが、長時間、外で遊んでいたら危険ですよね。
今回は、実際に我が家でやっている熱中症対策や親として気をつけていることを中心に、「今日からできる10の対策」をまとめました。
目次
1. 子供の熱中症、どんな症状があるの?
まずは基本的な知識から。
熱中症の初期症状(子供によく見られるサイン)
– 顔が赤い、体が熱いのに汗をかいていない
– 「だるい」と訴える、いつもより元気がない
– 唇や口の中が乾いている
– ボーッとしていて反応が鈍い
小さい子は自分で「気持ち悪い」「のどが渇いた」と言えないことや気づかないことが多いため、親が気づいてあげることが命綱になります。
喉乾いたか確認して、「大丈夫!」と言っていたとしても我慢している事もあります。
なるべく親の気づきで、水分補給をしてあげましょう!
2. 室内でも油断禁物!家の中での対策
「うちは外で遊ばせてないから大丈夫」と思っていませんか?
熱中症は室内でも普通に起こります。
実践していること:
- 室温を26~28℃に保ち、サーキュレーターで空気を循環
- 遮光カーテンを使って直射日光をシャットアウト
- 就寝中は冷房+薄手のガーゼケットで調整
- 子ども部屋の温湿度計でこまめにチェック
特にお昼寝中は体温が上がりやすく、エアコンを切っていると危険です。
我が家では猫もいるため、基本的にはエアコンはずっと入っている状態です。
それでもお昼寝後に汗を流していて「ちょっと熱っぽい?」と感じることがあります。
夏場の寝室ではこの「とろ~りケット」がおすすめです!
娘もお気に入りで、「とろ~りケット」を出してあげるとすごく喜びます。
とても肌触りが良いので、大人にもおすすめですよ!
3. 水分補給は“ちょこちょこ頻繁に”が正解
「喉が渇いてから」では遅いのが子供の水分補給。
我が家のルール:
- 朝起きたらまずコップ1杯の水
- 遊ぶ前と後にそれぞれ一口でも飲ませる
- お茶と水、どちらも常備。たまにOS-1ゼリーを活用
- 味を変えて飲みやすく(麦茶+氷、レモン水など)
ちなみに娘は味に飽きやすいタイプなので、「ママの水の方がおいしい!」と謎の対抗心をくすぐって飲ませる作戦も時々使っています。笑
4. 外遊びは“時間帯と時間制限”がカギ
- 朝は早め(7〜9時)に済ませる
- 11時〜15時は基本的に外出NG
- 1回15分を目安に、必ず日陰で休憩タイム
保育園のお迎え時間がちょうど暑い時間と重なるのが悩ましいのですが、帽子・保冷タオル・日傘フル装備!
保育園に行くまでの間に休憩ポイントを設けて、そこで水筒で水分補給をします。
休憩ポイントで娘が「お水は大丈夫」と言ってたとしても一口は飲んでもらようにしています。
大丈夫とは言っても、いざ飲み始めるとゴクゴク飲むこともあるので、「本当は喉乾いていたんだなぁ」って思います。
5. ベビーカー利用時の注意点
ベビーカーは地面との距離が近く、熱がこもりやすいため、赤ちゃんにとっては過酷な環境。
気をつけていること:
- 保冷シートや冷感パッドの活用
- 地面の温度チェック(手のひらで触ってみる)
- 長時間乗せっぱなしにしない
- 信号待ちやバス停では日陰に移動
炎天下のコンクリートは、大人の感覚よりずっと過酷です。
夏の外出は「用事を早く済ませてサッと帰る」が鉄則。
直射日光を避けるために屋根付きのベビーカーが良いですが、屋根を締めると中がこもってしまうので、少し開けられるような調整が出来るものだと良いですね。
我が家ではサイベックスのメリオシリーズのベビーカーを使用していました。
このメリオの良いところは、屋根に窓がついている事です。
通気性が良く、屋根の中の様子が見えるのはとても素晴らしく、子供からも親の姿が見えるので安心する様です。
6. 子ども用の冷却グッズをうまく活用
最近では、首に巻くタイプのクールリングや冷感タオルなど、子どもサイズの冷却グッズも充実しています。
我が家でヒットだったのは:
– 冷凍して使う「スヌーピーの保冷ジェル」
– 首元に巻く冷感ネックバンド
– 気分が上がる“アイスクリーム型”のミストスプレー
ただし、こういったものは現在の気温の高さでは一時しのぎにしかならないのでグッズに頼りすぎず、基本は「こまめな水分・休憩」が最重要です。
7. 子どもが自分で気づけるようになる声かけ
4歳にもなると、「暑いね〜」や「汗いっぱいだね」といった“体感に意識を向ける言葉”が少しずつ響くようになってきました。
「喉乾いてない?」ではなく、
「ママちょっとお水飲むね、○○ちゃんもどう?」の方が自然に飲んでくれます。
8. 実際にあったヒヤリ体験談
去年の夏、炎天下の公園でほんの10分ほど遊ばせたあと、
「もう一回ブランコ!」とテンションMAXの娘。
でも帰宅してからグッタリ、頬がほんのり赤くなっていて、慌てて保冷剤で冷やしました。
「まだ遊び足りない」は親にとって判断が難しいですが、その日“元気すぎる”くらいでも早めに切り上げる勇気が必要だと痛感しました。
9. 万が一の時の応急処置
熱中症かも?と思ったら、迷わず以下を実行:
- 涼しい場所に移動(屋内・日陰)
- 衣服をゆるめ、うちわや扇風機で体を冷やす
- 水分(意識があれば)をゆっくり飲ませる
- 額・首・脇・太ももの付け根を冷却
※意識がない、うまく飲み込めない、けいれんがある等の場合はすぐに救急車を。
10. 最後に|熱中症対策は「気づいてあげる力」
「暑さに強い子だから大丈夫」
「元気そうだし問題ない」
そんな油断が一番の落とし穴かもしれません。
大人の感覚と子どもの状態は、思っている以上に違います。
毎年、猛暑が“命に関わる災害”といわれるようになってきました。
大げさじゃない、慎重すぎでもない、
「子どもを守る意識」がこの夏の一番の備えになるはずです。