日常生活

朝、子どもに怒ってしまったあとで。悩んだときに思い出したいこと

「また朝から怒っちゃったな…」
子どもに強く言いすぎたあと、通勤電車の中や会社に着いてからじわじわ後悔してくること、ありませんか?

忙しい朝は時間に追われる親と時間の概念がまだない子供との小さなバトルです。
わかってるけれど、余裕がなくて、ついカッとなってしまう。
まさに今日、そんな朝を過ごしてしまい、後悔しながらも自戒の念を込めながら、この記事を書いています。

焦りの中で怒ってしまった朝

朝の忙しい時間、思うように動いてくれない子どもについ強い口調になってしまった――そんな経験はありませんか?
あとから後悔して、心にずっと引っかかってしまうことがあります。

今朝も、まさにそうでした。
保育園での朝の荷物の準備。お着換え入れたり、水筒を棚にしまったり、、いつものスムーズにやっている朝の準備。
だけど、今日は何か納得できないことがあるのか中々、次に進まない。
「どうしたの?」と聞いても煮え切らないような反応。
ふと時計を見ると、あと数分で出社に間に合う電車が来てしまう。
あとから来た子たちの親は準備を終えて、「お願いします。」と続々と保育園を出ていきます。
そうなってくると心の中にどんどん焦りが、、

「早くして」「もう行く時間だよ」「どうしたいの?」
冷静さを保とうとしても、どこかで感情のスイッチが入ってしまって、自然に強い口調になってしまっている。
最終的にはきちんと支度もできないまま、置いていくようなかたちで保育園を出てきてしまいました。

引きずってしまう“心残り”

出社してからも、ずっとそのことが心に引っかかっています。
パソコンの前に座っても、どこか気が散ってしまって、最後に見た子供の顔が脳裏に浮かんできます。

本当はもっと穏やかに言いたかった。
もっとちゃんと話を聞いてあげればよかった。
遅刻したとしても待っててあげればよかった。
そんな思いがじわじわと押し寄せてきて、自己嫌悪に近い気持ちになります。

理想と現実の間で揺れる

子育てにおいて「こうありたい」という気持ちは常にあるけれど、
実際には日々の忙しさや睡眠不足、仕事が重なって、
どうしても余裕を持てない瞬間があります。

「良い親でいたい」「心に寄り添いたい」と思いながらも、
現実には、毎朝が戦場のようで、
“理想の自分”と“今の自分”のギャップに打ちのめされることも少なくありません。

でも、そんな風に悩むこと自体が、きっと子どもを大切に思っている証拠でもあると思いたいです。

怒ってしまった“あと”にできること

怒ってしまったあとに「ごめんね」と伝えること。
これは、親としてできる小さくても大事な一歩だと感じています。
たとえ子どもがその場で受け入れてくれなくても、まずは謝る。
それは、言葉よりもずっと深いメッセージとして届いていると信じています。

ただ、最近は「ごめんね」と謝っても、
「嫌だ!許さない!」と返ってくることもあります。
そういうとき、「どうしたら気持ちが伝わるんだろう」と考え込んでしまいます。

本当は、ただこちらの謝罪を受け入れる準備がまだできていないだけかもしれない。
あるいは、「自分の気持ちもわかってほしい」と思っているのかもしれない。
「ごめんね」と同時に、「悲しかったよね」「イヤな思いさせちゃったね」――
そんなふうに、子どもの中にある気持ちに寄り添う言葉が必要なのかもしれません。

子どもの“自尊心”を守りたいから

怒ってしまったあと、もうひとつ気になるのが、子どもの心への影響です。
とくに自尊心。

怒られたことよりも、「自分はダメな子なのかな」と思わせてしまうのが怖い。
毎朝のように叱られてばかりだと、子どもは「また怒られる」「ちゃんとできない子なんだ」と、
少しずつ自信を失ってしまうかもしれない。そんな不安が頭をよぎります。

実際、怒っているときは「何度言ったらわかるの?」「どうしてできないの?」と、
つい人格まで否定してしまうような言葉を使ってしまうことがあります。
でも、それがいちばん避けたいこと。
伝えたいのは、行動の内容であって、子どもそのものの価値ではないんです。

だからこそ、怒ったあとにはこう言いたい。
「あなたのことが嫌いなんじゃないよ」
「困ったのは行動だけで、あなたは大切な存在だよ」と。

怒ることもある。完璧じゃなくてもいい。
でも、その中で「あなたは大事な存在だ」と伝え続けることが、
きっと子どもの自尊心を育てる一番の土台になると思っています。

育児は、またやり直せるから

すぐに許してもらえないこともある。
どれだけ気持ちを込めて謝っても、そっぽ向かれる日もある。
でも、それでもこちらから向き合おうとする姿勢は、必ず子どもに伝わっていると思います。

私の娘は今年の七夕の日、短冊に「パパとママのようになりたい」と書いてくれました。

育児に“正解”はなくて、毎日が試行錯誤の連続。
だけど、繰り返し何度でもやり直せるのが、子どもと過ごす時間のすごいところでもあります。

今日あったことを思い出すと、どうしてももう一度やり直したい気持ちが湧いてくるのです。

うまくいかない朝もあるけれど、
「明日はもう少し余裕を持って声をかけてみよう」
そんな小さな工夫や気持ちの持ち直しが、少しずつ親子の関係をあたためてくれる気がします。