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夫婦喧嘩で娘が泣いた日|4歳の小さな仲裁役に気づかされたこと
日常の中で、つい夫婦間で言い合いになってしまうことってありますよね。
どちらかが疲れていたり、余裕がなかったりすると、ほんの些細なことが引き金になって口論に発展してしまう。
我が家でも先日、そんな場面がありました。
いつものように過ぎるはずだった日常が、ちょっとしたすれ違いから夫婦喧嘩に。4歳の娘もその場にいて、結果的に泣かせてしまいました。
今回はそのときの出来事を振り返りつつ、反省と学びを記録しておこうと思います。
■ 喧嘩の発端は些細なことだった
言い合いのきっかけは、よくある夫婦のすれ違いでした。
育児の分担や言葉の受け取り方、疲れによるイライラ。
日常の中で積もったわずかな不満が、些細な一言を引き金に噴き出しました。
冷静に振り返れば、どちらかが一呼吸おいていれば防げた衝突だったと思います。
しかしそのときは、互いに自分の正当性ばかりを主張していました。
■ 泣き出した娘が発した、たった一言
言い合いの最中、ふと娘を見ると、目に涙をためて静かに泣いていました。
その姿に気づいた私は、ようやく感情を少し抑えることができ、「仲直りする。仲直りしたら、もうこれ以上喧嘩しない」と妻に声をかけました。
すると娘が、泣きながらも必死に「仲直りして!」「早く仲直り!」と私たちの間に入ってきたのです。
その様子は、まるで両親の関係を取り戻そうとする小さな仲裁者のようで、胸が痛みました。
娘にそんな役目を担わせてしまったことに、強く反省しました。
■ 子どもの心に与える影響とは?
4歳という年齢は、周囲の感情や空気にとても敏感です。
大好きな両親の表情や声のトーンから、「なにかがおかしい」と感じ取る力があります。
こうした場面を繰り返し経験すると、子どもは以下のような影響を受ける可能性があります:
- 自分が悪いのではないかと感じる
- 家庭に安心感を持ちづらくなる
- 感情を抑え込む癖がつく
- 人間関係で過度に気を使う傾向が強まる
ただし、今回のような一時的な喧嘩であれば、すぐに深刻な悪影響が出るわけではありません。
大切なのは、その後にどのようなフォローをするかです。
■ 仲直りのあとに伝えたこと
私たちは娘の言葉に促され、その場で気持ちを落ち着けて話し合い、仲直りをしました。
そして、娘にきちんと向き合ってこう伝えました。
- 「さっきはびっくりさせてごめんね」
- 「パパとママはちょっとケンカしちゃったけど、〇〇ちゃんのことはずっと大好きだよ」
そして、
「仲直りできたのは、〇〇ちゃんが止めてくれたからだよ。ありがとう」と感謝も伝えました。
同時に、
「でもね、パパとママの事はもう大丈夫だから、〇〇ちゃんは気にしないでね」
とも添えました。娘に“仲裁役”の重荷を背負わせないように、言葉を選んだつもりです。
■ 自分たちが学んだこと
子どもにとって、親が完璧である必要はありません。
むしろ、ケンカという感情的なやりとりのあとに、きちんと謝り、向き合い、修復する姿を見せること。
それが、「人との関係は壊れかけても立て直せる」という学びにつながるのだと思います。
娘に不安を与えてしまったことは深く反省しています。
しかし、今回の経験を通じて、私たち夫婦自身も「怒りよりも大切にしたいもの」に気づくことができました。
■ さいごに:親だって完璧じゃない
子育ての日々の中で、感情をうまくコントロールできない瞬間はあります。
親も人間である以上、間違いもします。
ただ、その後にどう向き合い、どう償い、どう寄り添うか。
その繰り返しが、子どもにとって「信頼できる親」という実感を育てていくのだと思います。
娘の涙が教えてくれた、親としてのあり方を忘れずにいたいと思います。