子どもが少しずつ「時間」や「予定」に興味を持ち始めたとき、みなさんはどうしていますか?
3歳頃になると、「今日って保育園あるの?」「あと何回寝たらおでかけ?」と、“今”だけではなく“前後の流れ”に目を向けるようになりますよね。
でもまだ時計を読むのは難しいし、カレンダーの数字もピンとこない…そんな時期に、わが家が取り入れたのが“カレンダー習慣”でした。
今回は、日めくり・壁掛け・トイレ用といった3つのカレンダーを使って、親子で時間の流れや予定を楽しむ工夫をご紹介します。
目次
子どもと始める“カレンダー習慣”|3歳からの時間感覚と予定を楽しむ工夫
【引きはじめ】
「今日って休み?」「あと何回寝たらおでかけ?」
3歳の娘からこんな質問が増えてきたある日、ふと「時間の感覚ってどうやって育てていくんだろう?」と思いました。
まだ時計が読めない年齢の子どもにとって、「明日」や「来週」などはとても抽象的。
そんな時に役立つのが「カレンダー」でした。
今では、わが家では朝の“カレンダー習慣”が生活の一部となり、日々のリズムや楽しみにつながっています。
子どもに「時間の流れ」を伝えるってむずかしい?
大人にとって当たり前の“時間の流れ”も、小さな子にとっては未知の世界。
「今日」「昨日」「明日」などの言葉は聞いたことがあっても、それがどうつながっているのかを実感するのはむずかしいものです。
保育園で「あと◯回寝たら遠足だよ」と教えてもらうこともありますが、家庭でも“目に見える形”で時間の流れを感じられる工夫をすると、理解がぐっと深まります。
その手助けとなるのが、「カレンダー」なのです。
日めくりカレンダー:「今日がきた!」を毎日感じる
まず取り入れたのが、卓上の日めくりカレンダー。
毎朝、娘に「今日の○日だね!」と声をかけると、とても嬉しそうにカレンダーをめくってくれます。
「もう◯月だね!」「〇月はママの誕生日だね!」と日付を目で見て確認することで、時間が進んでいる感覚を自然と身につけていっているように感じます。
毎日めくること自体がルーティンになることで、「今日が始まった!」という感覚も育ちます。
また、イラスト付きや言葉が書かれたカレンダーを選ぶと、季節や言葉の学びにもつながっておすすめです。
壁掛けカレンダー:日付にシールを貼って「今日」を見える化
次に取り入れたのが、壁にかけた大きめの月間カレンダー。
こちらには夕食の時に、日付のところにシールを貼ってもらっています。
「今日はここなんだね〜」「もうすぐ◯日だ!」と、日にちの流れが見えることで、「今日」がどこにあるのかが明確になります。
また、カレンダーの中に「旅行に行く日」や「おでかけ」など予定を書いておくと、それを見て「あと2つ寝たらおでかけ!」と自分で数えるようにもなってきました。
最近だと家族やお友達の誕生日が気になるみたいで、「○○ちゃんの誕生はいつ?カレンダーで教えて!」と話すことが増えました。
少し先の月だったら、一緒にカレンダーめくりながら、「8月を終わって、9月になって、その次の10月の5日に○○ちゃんの誕生日だね!あっ!日曜日だからお休みの日で良いね!」
みたいな会話をしています。
そうした予定を楽しみにしながら毎日を過ごせるのも、カレンダーのよさですね。
トイレのカレンダー:がんばりを“見える”ごほうびに
実は、トイレにも専用のカレンダーを置いています。
これはトイトレ中のときに始めたのは、座ったときに目線の先にカレンダーがあること、キャラクターものや子供が好きなカレンダーにするとトイレの楽しみも増えるかなと壁にカレンダーを張りました。
我が家ではトイレに成功したらその日付にシールを貼るという仕組み。
「できたら貼れる」という楽しみがモチベーションになり、本人も「今日もシール貼れるようにがんばる!」と張り切ってくれます。
この方法はトイトレだけでなく、お片づけやお手伝いなどにも応用できます。
行動の積み重ねが「見える」ようになると、子ども自身の自信にもつながります。
親子で共有する「予定」と「思い出」
カレンダーは“未来の予定”を知るだけでなく、“昨日のこと”や“がんばった日”を振り返るツールにもなります。
「この日はおばあちゃんちに行ったね〜」「この日は雨だったよね」など、シールの柄や書き込みを通じて、親子でその日の思い出を話すきっかけにも。
また、カレンダーに絵を描いたり、マークをつけたりすると、よりオリジナリティのある記録帳のような存在にもなります。
まとめ:「日付を覚える」より「時間の流れを感じる」
小さな子にとって、時間を“理解”するのは難しくても、毎日の積み重ねを“感じる”ことは十分にできます。
カレンダー習慣は、時間の概念を視覚的に伝え、生活のリズムを整える大切なステップ。
そして何より、親子で「今日もがんばったね」「もうすぐ楽しみがあるね」と共有できる“心の会話”が増えるのが一番のメリットだと感じています。
カレンダーを通して、お子さんとの日々の成長と時間の大切さを一緒に感じてみませんか?