日常生活

LINEアイコンに子どもの写真は危険?親が気づきにくい5つの落とし穴と安全な使い方

LINEアイコンに子どもの写真を使うのは危険?親が知っておきたい5つのリスクと対策

ある日、久しぶりに連絡をとった友人のLINEアイコンに目がとまりました。

そこには娘さんの顔がはっきりと写った写真。にっこり笑っていて、「あれ?○○ら辺に住んでいるのかな?」と思うような景色。
最初は「かわいいなぁ」と思ったのですが、ふとこんな疑問が湧いてきました。

「大丈夫なのかな?」

LINEって、SNSほどオープンなツールではないし、親しい人とのやり取りが中心だから、あまり深く考えずに設定してしまいがち。でも、友達欄に見知らぬ人がいたり、昔の恋人がいたり、親しい人って思っていたけれど、思っているより広い範囲に見られる可能性があるんです。

自分が心配性すぎるのかも…と思いながらも、気になって調べていくうちに「これはちょっと注意した方がいいかも」と感じるようになりました。

この記事では、「LINEアイコンに子どもの写真を使うことのリスク」と「今からできる安全な対策」について、同じように迷っている方に向けてまとめています。

LINEアイコンに子どもの写真が選ばれやすい理由

まず、なぜ子どもの写真をLINEアイコンに設定する人が多いのか。

その理由はとても自然なものです。

  • 毎日子どもの写真を撮っていて、思い入れがある
  • アイコンを見るたびに癒される
  • LINEは「身内だけが見るもの」という感覚がある

特にまだ小さなお子さんがいるご家庭では、日々の成長や記念の1枚をアイコンに残したくなる気持ちもよくわかります。

私自身も仕事で疲れているときとか合間に家族の写真とか見て癒されることがあるので、それがLINEのアイコンで頻繁に見れるなら素敵だなと思います。

でも一方で、「誰がどこまで見ているか」という点が意外とあいまいなのもLINEの怖さかもしれません。

LINEで子どもの写真を使うことで起こりうる5つのリスク

一見ささいなことのようでも、アイコンに設定した写真から予想外のトラブルにつながるケースは実際にあります。

ここでは、特に気をつけたい5つのリスクをご紹介します。

① 顔写真が第三者に保存・拡散される可能性

LINEの仕様上、プロフィール画像は一部の設定を除けば、友だちの友だち、またはグループ参加者などに表示されることがあります。

LINEの友だちって、いわゆる学生時代に使うような「友達」とはまた意味合いがかわりますよね。

例えば、職場で繋がることもあれば、ちょっとした交流の場でLINEの交換をすることもあります。
昔、親しかった人から友だちの申請が来ることもあります。

そう考えると一言で友達言っても、かなり広い範囲で人達が自分のアイコンを見ていると思いますせんか?
それもXとかと違って、リアルな自分を知っている人たちに。

悪意のある人が画像を保存してSNSなどに転載する、ということもゼロではありません。

② 名前や通っている園・学校が特定される

背景に制服や通園バッグ、近所の公園やランドマークが映り込んでいることで、「この地域の子かな?」と予測できます。

昔、ラジオを聞いていたら、芸能人が道端にいたカマキリの写真を撮ってそれをSNSに上げたら、場所が特定されたなんて話をしていました。

名前がフルネームに近い表示になっていれば、第三者でも闇雲に問合せしたら、ヒットする事だって容易ではないはずです。

③ 子どもの写真が“アイコンコレクター”のターゲットになる

残念ながら、世の中には「子ども」「赤ちゃん」「家族写真」などを集めて不正に利用する人も存在します。

LINEは警戒心が少し緩む場所でもあると思います。
なので、そういった不気味なコレクターをそこを狙ってさがしているかもしれないですよね。

④ 成長後に“勝手に使ってたの?”と感じさせてしまう

今はまだ幼くても、将来子ども自身が「私の写真を勝手に使われてた」と不快に思う可能性もあります。

私が子供の時はSNSなんて言葉すらなかったですが、仮に自分の親が私の写真をアイコンにしていたら、本気で抗議するでしょう。

「どんな写真を使うか」「どこに使うか」を親が丁寧に考えてあげることも子どもの“未来の気持ち”を守る行動とも言えるのではないでしょうか。

⑤ ちょっとした油断が“加害者になってしまう”可能性も

LINEのグループ内などで写真を使っていたつもりが、別の人がスクショをして他でシェアした…なんてケースも。

結果的に、自分の子どもの写真が、誰かのスマホに保存されていたり、見知らぬ場所に出回ったりしてしまう。そんな連鎖が起きる可能性も、ゼロではありません。

実際に起こったトラブルの声(匿名引用)

ネット上では、「まさか自分が…」という声も散見されます。いくつかご紹介します。

「LINEのグループで子どもの写真を使ってたら、知らない人に“〇〇保育園のお子さんですよね?”って言われたことがあります…」
(40代・父親)

誰にでも起こりうることだからこそ、「うちも見直しておこう」と感じてもらえるといいなと思っています。

今すぐできる!安全に使うための5つの対策

「じゃあ何も使えないの?」と思うかもしれませんが、ポイントをおさえれば、子どもの写真を完全に避けなくても大丈夫です。

  • ① 顔がはっきり写っていない写真を選ぶ(後ろ姿や手元、シルエットなど)
  • ② 制服・園名・住所などが写り込まないように注意する
  • ③ LINEの「プロフィール公開範囲」をチェックする(友だち以外には見えない設定に)
  • ④ グループLINE内だけの限定アイコンを使うなら、期間を限定して設定する
  • ⑤ そもそも家族写真は使わず、代わりにイラストや趣味の画像にする

我が家では、娘の写真は使わずに「娘の描いた落書きのイラスト」をアイコンにしています。
誰が見ても個人を特定できないけれど、見るたびにちょっとほっこりできる。
そんな“ちょうどいい距離感”が、今の自分には合っているなと感じています。

まとめ|「気づけたこと」が第一歩

親になってみて初めて、「子どもを守る」という感覚の重さと大切さを実感しました。

正直、LINEのアイコンに少しくらい写真を使うぐらい…と思う人もいるかもしれません。でも、こうした日常の小さな事が子どもたちのプライバシーと未来を守る大きなカギになることもあります。

「なんとなく不安だけど、まさかね」と思っていた自分が、こうして少しずつでも“意識を持つ”ことで周りの人にも伝えていけたらと願っています。

このページを読んでくれた方は少しでも心に違和感を感じたから、このページにたどり着いたと思います。
一度だけでも「この写真、誰が見てる?」と立ち止まってみてください。

それが、子どもを守る大切な一歩になるはずです。